ヨガを日常生活に活かすことで得られる自律神経調節機能の向上とは

私が現在取り組んでいる、ヨガのティーチャーズトレーニング(全米ヨガアライアンス認定:RYT200)がもうすぐ修了します。

私が受講している講座では卒業論文というのがあり、日常にヨガを活かすことの必要性 というテーマで論ずるのですが、私はヨガの数ある効能の中でも 自律神経調節機能 に着目しています。

いろんなエクササイズやワークアウトの中でも、自律神経調節機能やストレスコントロールにフォーカスしているものはそれほど多くありませんので、ヨガの特徴とも言えると思います。

ストレス社会と言われる現代ですが、ヨガが誕生した約5,000年前からストレスというのは当然のように存在しており、それをコントロールするためにヨガは用いられてきました。

このヨガの教えというのは、コロナ禍のさなかである今こそ活かしていくべきものと思います。

今回私が論じた文章の要点を、このブログでもご紹介します。

人生100年時代の到来によって急務となった健康寿命の延伸と生活の質の向上

人生100年時代がきています。

今の若い人たちが老人になるころには、普通に100歳まで生きるという人がたくさん出てくるということですが、健康で長生きできるかどうかとは別問題です。

平成22年の段階で、平均寿命と健康寿命の差は男女あわせても10歳以上あります。

つまり、最後の10年ほどは 不健康な期間 となってしまう恐れがあるということです。

寝たきりや何かしらの持病、その後遺症といった健康上の問題によって、下手をすると「長生きが嬉しくない」なんていう事態もあり得るということです。

一方で、医療現場で働いていると、普段から運動をしている人とそうでない人で、怪我や病気のしにくさ、罹患したときの回復の度合いや機能的な予後も全然違うということをよく経験します。

患者さんはいろんな運動やレクレーションに参加することで健康的な生活を得ているのですが、ほとんどが筋力向上とか、転倒予防、認知症予防というポイントにフォーカスしており、ストレスとか自律神経調節機能という点に着目しているものは、ヨガくらいではないかと思います。

もちろん、多くのレクレーションやアクティビティで自律神経調節機能になんの影響もないとか、ストレスが発散されないということはあり得ないっていうことは承知しています。

ヨガは、心の波を鎮めること を主目標にしているというふうに、明確に謳っているというところがポイントです。

ストレスによる自律神経への影響

何千年も前から、ストレスを感じない人間なんていません。

人はなにかしらのストレスと関わりながら生きています。

ストレスとは「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」と捉えられており、就職とか出産などの嬉しいことであってもストレスの原因となります。

これを踏まえると、本当に何かしらのストレスに関わっているんだと感じます。

ストレスおよびそれから生じてくるうつ病のような状態は、交感神経と副交感神経のバランスが保たれていない状態です。

頭の中では他人に対して神経を使いすぎるほど脳が活動していて、ネガティブな思考がグルグルと動いているのに、体はだるくて動かないという状態です。

ストレス過多になると、全身倦怠感とか、疲労感、呼吸困難感、めまい、イライラ、パニックなど他にも多岐にわたる症状が生じます。

加齢による自律神経機能低下

自律神経はその名の通り、神経 ですので、加齢の影響を受けます。

高齢者の場合は、安静時の機能は比較的保たれるのですが、環境変化への適応能力に乏しくなる特徴があると言われています。

なので、ストレスに対応できなくなれば様々な疾患にかかってしまい、それがさらなる病気を呼び寄せてしまうという悪循環に陥ってしまいます。

こう考えると、若い人以上に良好なコンディショニングが必要と言えますよね。

ヨガって自律神経にどんな影響があるの

詳細は他に譲りますが、ヨガを代表するポーズ、呼吸、瞑想といったもの、日常生活を営む上で推奨されることややってはいけないことなどの規範である ヤマ・ニヤマ といったものが心穏やかに過ごすために有効ではないかと思っています。

ヨガのポーズ

運動の種類でいえば、有酸素運動に含まれると言われているヨガのポーズですが、自律神経のコンディショニングには有酸素運動が有効であるということが科学的に証明されています。

なので、ヨガも自律神経のコンディショニングにおいては有効に働くとされています。

ただ、有酸素運動と言い切れないほど高負荷のヨガもありますし、効果的な有酸素運動ん強さというのもあり、厳密には通常のヨガだとちょっと負荷量が少ないケースが多いとされています。

ヨガの呼吸法

腹式呼吸が自律神経機能の改善に有効とされています。

呼吸って、無意識に自動的に行うものでもあり、意識的にコントロールすることもできるという、人間に備わっている機能の中でも特別なものなんですよね

緊張する場面で深く深呼吸して心のストレスを沈めたりすると思いますが、人は昔から無意識に心の安定化のために呼吸を利用してきました。

これを、意識的に腹式呼吸で行うと、より効果的なんじゃないでしょうか。

ヨガの瞑想

最近では、マインドフルネス瞑想が有名ですが、瞑想というのは心を沈める効果があります。

怒りを低減したり、抑うつ傾向を改善したりという効果が見込まれます。

スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、松下幸之助などの有名な企業の創業者や一流アスリート、アーティストの間でも瞑想は日常生活に取り入れられているほどメジャーなものです。

いきなりやろうとしても難しいと感じるかもしれませんが、何度か適切な練習をすれば、ちゃんと効果を得られる瞑想ができるようになります。

もちろん、奥が深いものなので本気で取り組むならきちんと師匠を持って指導を受けるのが大切ですけどね。

ヨガのヤマ・ニヤマ

たとえば、非暴力、盗まない、むさぼらないといった やってはいけないこと とか、清潔を保つ、足るを知る(知足)などの やったほうがいいこと など、ヨガの中では 八支則 と言われる規範があります。

これらを丁寧に生活に取り込むことで、無用な争いを避けたり心のストレスを生じにくくする穏やかな生活へと変化させることができます。

それぞれは当たり前のことを言っていますが、普段の生活に落とし込んでみるとなかなか実践できていないことが多いです。

無用なストレスを避けることができれば、自律神経機能も適切に働いてくれる助けとなります。

ヨガの良さはストレスコントロールにより自律神経機能の改善効果があること

自律神経の整え方ってたくさんあると思うんですが、ヨガの練習とか心構えを学んでいる私としては、ストレスを軽減したり解消することで自律神経の働きを整える効果がヨガの特徴なんじゃないかと思います。

ヨガ自体は約5,000年前からありますが、今日までヨガが廃れることなく受け継がれているのは、それに効果があると実感しているからだと思います。

ヨガを科学的に検証してエビデンス(効果の科学的根拠)を示そうとする動きは、世界中で広がりをみせていますが、まだまだ不明確な点も多いです。

徐々に科学に裏付けられつつありますが、今後さらに私がここで述べたことが真実味を高めていくことができれば、もっとヨガを日常生活に活かし、健康寿命を伸ばすことに拍車がかかる良い影響が得られるんじゃないかと期待しています。

※ここで書いたことは、私が調べられるだけ調べた結果に過ぎず、まだ不明な点も多いということと、ご批判や異なる意見を持っている方もいるということを承知しています。あくまで健康増進のためのひとつの考え方・方法として捉えていただきたいと思います。絶対的な効果を保証するものではなく、自己流で実践して健康上の不利益を感じられても一切の責任を負えません。適切な師につき、適切に学ばれることをオススメします。

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